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６月３日、土曜日。平成２９年度進学講演会が行われました。

今年度は東京大学大学院理学系研究科の鍵裕之先生を講師としてお招きしました。鍵先生は同大学アイソトープ総合センターのセンター長も務めており、地球の表層や内部の構造、あるいは地球外で起こっている様々な現象を化学の目で解明することを目指して、日々研究に取り組まれています。

先生のご専門は化学、鉱物学、環境科学、材料科学など多岐にわたっており、講演会の内容は非常に学際的なものとなりました。普段の授業では聞くことのできない内容に、生徒たちは初め戸惑いを隠せませんでしたが、すぐに興味を持ちはじめ必死にメモを取る様子が見られました。

「水に沈む氷をつくる！」「氷の構造は現在１８種類も見つかっている！」普段は考えもしないような現象が次々と現れ、生徒たちはみな驚きを隠せない様子でした。

質疑応答の時間もたいへん盛り上がりました。一部の生徒からは科学的な核心をついた質問も飛び出し、鍵先生も熱心に答えてくださいました。

普段はなかなか聞くことのできない「地球科学」という分野の内容に、多くの生徒が刺激され、たいへん有意義な時間となりました。生徒たちは最後まで真剣に聞き、自身の考えの幅を広げることができたと思います。この講演会を、将来の自分の進路について考えるきっかけとしてほしいです。