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市民開放講座「化学と人間生活」実験結果のご報告
2024.10.29
令和6年度市民開放講座「化学と人間生活」第5回(最終回)を受講されたみなさまへ。
本講座で実施しました「抗真菌活性試験」の実験結果をご報告いたします。第5回(最終回)「薬の化学」において、植物抽出物に含まれる成分の抗真菌活性試験を実施しました。実験は帝京大学医真菌研究センターの石島先生と安部先生が公表されている『安全で簡易な抗真菌活性の測定法マニュアル』を参考にしました。
(右上)コントロール、(左上)青汁アセトン抽出物、(中央下)藍アセトン抽出物
全体として酵母菌がよく繁殖しており、コンタミネーション(雑菌等が混入した状態)も見られず、検定試験自体は成功しました。抽出物に抗菌活性がある場合は、チップを中心に酵母菌の繁殖が抑制された領域(阻止円)が生じるはずですが、今回は確認できませんでした。これらの抽出物は、今回の濃度では酵母菌に対して抗菌活性を示さないことがわかりました。実験条件等を精査し、繰り返し実験を行うことで、これらの物質が酵母菌に対して活性を示す条件を決定することができるかもしれません。
ご参加いただきありがとうございました。