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中学道徳
2018.12.21
中1・2学年では12月19日(火)、中3学年では20日(水)30分授業2時間の中で、道徳の授業が行われました。
中1学年では、A組は「3枚のカード」と称し、クラスの武器となる良いところを生徒が考え発表活動をしました。B組は「責任」について、絵本をプロジェクターに映しながら考える授業、C組は合唱曲「時の旅人」の歌詞をそれぞれのパートごとに考え発表を行う授業を行いました。
2年A組では,「日本人について考える」という主題で,日本人のすごいと思うこと,日本人のダメだと思うことなどを自分で考え,班員同士で話し合いました。最後に,「日本人としての君はどんなところを磨いていくべきだと思うか」を考えました。
2年B組では,ココロ部!というNHKの番組の「おくれてきた客」という話を見て,自分はどう考えるかを書き,それを共有し話し合いました。正解があるわけではないので様々な意見があり,自分の考えが変わった生徒もいたようです。
2年C組では,コンセンサス方式の話し合いを行いました。コンセンサス方式とは,反対意見が班内に無いように話し合い,全員合意の結果を導き出す方式のことです。意見が割れたときも多数決によって決めるのではなく,自分の意見を相手に伝えることによって結果を決めることが目標です。どのように他人に伝えればよいのか苦心している生徒が多かったです。
3年A組では、「親への感謝と自立」をテーマに据えました。
まず、道徳教材のDVDを鑑賞しました。事故によって家族を失ってしまう内容で、日頃の家族への接し方を考えさせられる内容でした。生徒にとって、親との関わり方を見つめなおし、伝えるべきことを素直に伝えられているかを考える機会になったことと思います。
また、中学校生活が三学期を残すのみとなったこの時期に、親から少しずつ自立して社会を生き抜く力を身に着ける必要性を実感する場でもありました。身も心も成長した姿を示していけるといいですね。
3年B組では、「集団における自己のあり方」をテーマに据えました。
写真は、集団の目標達成に対して個人ができることを発表している様子です。恥ずかしそうに立ち上がりながらも、一度勢いが出ると次々と意見を述べる生徒の姿が印象的でした。
人は誰でも自分のことが大切ですので、知らぬ間に自分勝手な行動をとってしまうことがあるかもしれません。ところが人間は社会集団を形成して生きているので、他者との協力なくして生きていくことが困難です。生徒は、自己を大切にしながら、どのように集団と協調していくかという問題と正面から向き合っていました。
3年C組では、「成長段階による、人との関わり方の変化」をテーマに据えました。
写真は、映画『聲の形』の冒頭の三十分を鑑賞し、班ごとに主人公の心情理解を行っている様子です。活発な議論が行われました。中には過去の行いを悔いている者もいました。大丈夫だ、まだ遅くない。
人間は成長するにしたがって、様々なことに気付いていきます。その過程で、人とどう接するべきかという考えは変わっていくものです。積極的に変化していくことは、恥ずかしいことではありません。過ちの自覚と、人との関わり方の改善は、生きていくうえでとても大切ですね。生徒たちは、成長に伴う自己の変化を受容することの重要性を改めて自覚したようでした。
各学級担任の創意工夫が見られました。生徒の真剣な眼差しから察するに、大変意義深い時間であったと感じます。道徳では、明確な解答にたどり着かないことがしばしばあるかもしれません。だからといって、考えることを諦めてはいけません。真理に到達できなくとも、考えるということ自体に、大きな意義があるはずです。今回の道徳の時間での学びを、今後も自己に問い続けていく必要があるでしょう。