Newsニュース

2019年度カナダ語学研修3日目「グレンライオン」

2019.7.9

中・高共通関連

Twitter facebook

お手洗いの鍵の閉め方をようやく会得しました。ドアノブを回して押し込む。おそらくこれで閉まっているはずです。信じているものに裏切られるのは辛いですが、信じたいものを信じられないのもしんどいものです。私はノブを信じます。これで閉まっているのです。これまでは、ホストファミリーが確実にお手洗いを使用しないであろうというタイミングを見計らって、忍びのように利用していました。これで、いつでも利用できるようになりました。

本日から、午前はグレンライオン校における英語の授業、午後は2名のバディとともにアクティビティを行います。まず生徒たちに課されたミッションは、各ステイ先から学校の最寄りのバス停まで、バスに乗ることです。カナダに来てはじめて、自分たちだけで路線バスを利用します。9時までに全員集まることができるでしょうか。

私は早く家を出たので、予定の一本前のバスに乗車しました。45分ほど時間ができましたので、ゆっくりと写真を撮りながら学校に向かいました。みんなは今バスに乗っている頃かな。

学校医周辺の町並みです。こちらは土木工事中のようです。サーカス団のような色使いですね。

静かで落ち着いた雰囲気の住宅街が続きます。道幅はかなり広いです。そのため、路上駐車が目立ちます。お咎めなしのようですね。やはり、停まっている車は日本車が多い気がします。ホストファミリーに聞くと、燃費性能が優れていることが理由の一つのようです。

マンホールです。特別美しいわけではありません。どうやら下水道のようです。

さて、学校に到着しました。グレンライオン校は私立校であり、どの施設にも磨きがかかっています。カナダでは、公立校における教育は無料で提供されているそうなので、私立校の特異性が伺えますね。バスケットボールのコートや人工芝完備のホッケー場など、スポーツ施設や遊戯施設が充実しています。

教室に到着しました。8時55分の段階で、9名の到着。あとの2名が心配です。ところが、ホームステイプログラムの運営スタッフへ、9時に電話連絡が入ったようで、適切な案内を受けてこちらへ向かっているとのことでした。無事が確認できてよかったです。初日のガイダンスで提示されていたルートと、ホストファミリーが親切心で探してくれたルートとが異なっており、混乱してしまったようです。提示されていたルートは、乗り換えを行わずに簡潔なルートで来られるように考えられています。また、できる限り生徒たちがまとまって来られるように配慮されています。現地に詳しいホストファミリーが見ると、時として、遠回りに見えることもあるのかもしれません。しっかりと、自分が使うべき路線をホストファミリーに伝えなくてはいけませんね。非常に有意義な失敗だったように思います。次に改善できればいいの!それよりも、遅れる連絡を入れられて、偉かったね。よく頑張りました。

このほかにも、時間には間に合ったものの、手前のバス停で降りてしまったり、別の路線を使ってしまったりしたグループがあったようです。配られた紙に書いてあるバス停を今一度よく確認して、慣れないうちは緊張感を持ってバスを利用した方がいいでしょう。何よりもまず落ち着いて。失敗しても慌てない。明日こそ、ビシッと集合しよう。

さて、9時になりました。定刻ですので、授業が始まります。研修中のグレンライオン校での授業を全て担当してくださる先生の登場です。

彼の名は、ゴードン先生です!見た目は大きいですが、大変愉快な方です。ゴードンはタオルを忘れたようで、お手洗いのペーパータオルを拝借して汗をぬぐっていました。羽織っている服を1枚脱ぐと落ち着いたようでした。ペーパーに手を伸ばす前に、我慢せずまず脱げばよかったのでは。本当に楽しい雰囲気にしてくれます。生徒たちは緊張していたようですが、面白すぎて緊張している場合ではなくなりました。ゴードン先生、これからよろしくお願いします。

はじめに「Introduction and Greetings」です。例文から質問を作り、相手に質問を投げかけます。生徒間で激しく交流が行われ、次第に教室の雰囲気が温まっていきます。ゴードンのプロフェッショナルを感じました。生徒も英語を活用しようという意欲に満ちています。

持っている知識をどう使えば効果的なのか、考えなくては授業に参加できません。ストレスなく自然な形で、生徒たちは困難な課題を要求されています。能率的で実りある授業だと感じました。

質問し、応答する。これを繰り返します。

一人終われば、もう一人。またもう一人といった具合に、交流は活発になっていきます。必要なのはもはや英語力だけではありませんね。言語を正しく効果的に用いるためには、コミュニケーション能力が不可欠です。まして、不慣れな言語ともなると、なおさらコミュニケーション能力の力によって、伝達を補わなくてはいけません。

ここで、道に迷ってしまった二人も到着しました。みんな揃ったね。無事で何よりでした。冷静に対応できて、素晴らしかったと思います。失敗してしまうことは誰にでもありますので、差がつくとすれば事後の対応です。次に活かすことのできる、申し分ない対応でした。遅れを取り戻すように、ゴードン先生も一生懸命にこれまでに取り組んだことを教えてくれています。面倒見がよく、フォローが手厚いです。

お次は、日本へ英語で手紙を書きます。様々な種類の絵葉書が、無作為に配られました。

ゴードン先生から丁寧にエアメールの書き方をご指導いただき、添削もしてもらいました。伝えたいことを考え、英語に変換していく作業が必要です。持てる力を出し切って、たくさん書いていました。さあ、どんな絵葉書に仕上がっているのでしょうか。エアメールですので、ご家族の皆様、今しばらくお待ちください。

私も書きたくなりましたので、近々絵葉書を調達してこようと思います。

休憩を挟んで、「Money and Charge」に移ります。カナダでのお金の使い方です。午後はダウンタウンに出かけますし、これからお金を使う機会が増えると思います。このタイミングでお金の使い方を学べるのは、有意義です。

カナダでは、現金支払いにおける1セントが廃止されています。5セント単位になるように、1セント単位の代金が切り捨てられたり、切り上げられたりします。切り捨ては、$1.02の場合、支払いは$1.00となり、$1.07の場合、支払いは$1.05となります。切り上げは、$1.03の場合、支払いは$1.05となり、$1.08の場合、支払いは$1.10になります。これを頭に入れて、生徒は課題に取り組んでいました。主として支払額の計算を目的とした課題です。まずは自分で考え、その後、周囲と確認し合っていました。お金の使い方を習得して、ショッピングを楽しめるといいですね。

そうこうしている間に、たちまち12時になりました。本日の授業は、これにて終了。続いてランチタイムです。カフェテリアに移動して、食事をとります。12時45分には出発し、バスでダウンタウンに向かいます。

全員、ホストファミリーが昼食を用意してくれたようです。それぞれ違ったお弁当をガサゴソと取り出します。サンドイッチやフルーツが多かったです。どのランチもとても工夫を凝らしてありました。特色が出ていて面白いです。私の場合、大きなクロワッサンを2つに切って、大量のレタスと適量のキュウリ、それから塩加減適正なハムにマヨネーズベースのソースをかけたものを挟んだサンドイッチがメインでした。他にラズベリーヨーグルト、これはスプーンなしというトラップが仕掛けられていたので、忘れずにランチバッグにスプーンを投げ入れて来ました。それからリンゴ1つ。少年の日のリンゴ1つに思いを馳せると感慨深いものです。これに、庭のチキンが産んだゆで卵とクリームチーズを自分で追加しました。どこのステイ先も、これと同様か少し豪華かくらいのランチだったように見えました。

楽しそうに食べています。この時間を利用して、明日のバスの利用の改善点を確認します。明日は頼むよ。また、ホストファミリーと過ごした日曜日の話などを交わすことができました。このホームページの記事を読んでくれた生徒もいて、私のチキンたちとの生活について話しました。その際、必死こいて鳴くチキンに、早くもうんざりしてきたことだけは伏せておきました。ただ、チキンの一見非生産的な頑張りが、不思議と愛おしいときもあるのです。どの生徒もホストファミリーとの関係は良好で、連れて行ってもらったところや美味しかった料理について熱心に語ってくれました。前向きで積極的な素晴らしい姿勢です。その調子その調子。最後に、2つの班をつくりました。午後のアクティビティでバディは2人。バディ1人につき1班できますので、2班必要になります。つまり、ここでの班分けが、午後の活動班というわけです。本日は、横のつながりを大切にしてほしいという意図から、ホームステイのペアや学年に関係なく、私が無作為に分けました。そばにいた生徒から順に1と2を伝えていっただけです。研修団としての結束をさらに強めていけるといいですね。

さてさて、午後のアクティビティはどんな素晴らしい出会いや発見が待っているでしょうか。バディとの対面が楽しみです。

新着ニュース一覧