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2019年度カナダ語学研修4日目「定刻到着」
2019.7.10
昨日に引き続き、からっと晴れました。今日も、私と同じバスに乗るはずの生徒は現れませんでした。不安が頭をよぎります。大丈夫かな。私が1本早いバスに乗ったのだと信じて進みます。ダウンタウンをバスが通過する際に、高1の女子生徒の姿を確認しました。そこにいては、このバスには乗れないよ。無念ではありましたが、当然のようにバスは彼女らの前を通過しました。ますます不安になりました。
グレンライオン校の「simpson building」に今日もお世話になります。さあ、授業開始の9時までに全員到着できるでしょうか。
8時35分になりました。少し早く来すぎたようです。
生徒たちはしっかりと時間通りに集合しました。8時50分には全員が着席できていました。昨日の反省が活かせたようです。優れた適応力を見せてくれました。ダウンタウンにいた2人も、大丈夫だったようです。
ただ、時差ボケの影響が出始めているようで、眠そうにしている生徒もいます。どれだけ眠くても、態度に出してはいけません。語学研修に参加することを決意した時点で、このような状況になることくらい覚悟の上であるはずです。今一度、何をしにカナダへやってきたのか考えなくてはいけません。ゴードン先生はタオルを準備して、やる気満々ですよ。
まずは「Canadian Geography」です。カナダの地理について学んでいきます。簡略化した地図を板書してくれました。それを見ながら、イメージを膨らませます。
ゴードン先生はこの教室のホワイトボードを、ゴミのようだと酷評していました。クリーナーにはすでにインクが染み込んでしまっていて、なかなか文字が消えないのです。ゴードン先生は突然お手洗いに走りました。そうして、トイレットペーパーをヒラヒラさせてまもなく帰還しました。紙で拭いた方が綺麗になると言って、拭き始めます。昨日の汗拭きの一件もしかり、ゴードン先生は紙使いが巧みなようです。ホワイトボードが美しい姿を取り戻しました。黒板の優位性を確認できました。
続いて、「The Parliament Buildings」についてです。州議事堂の見学を午後に控えていますので、しっかりと理解しておくべきでしょう。
州議事堂の役割や、政治体制の日本との差異を確認しました。生徒たちは、徐々に調子を取り戻しつつあります。聞き役に徹するとしんどそうですが、課題が出されると意欲的に取り組みます。やる気はあるのです。眠いのは百も承知です。頑張れ!
ここで、前半の内容を終えました。休憩開始の10時30分まで15分ほど時間が生まれましたので、ゴードン先生は機転を利かせてゲームを用意しました。
配布されたカードに書かれた文字を使って、できる限り長い英単語を作るゲームです。席を立ち、言葉を交わしながらゲームを行うと、生徒の表情も自然と豊かになっていきます。諸君、ようやく力を取り戻したか。このチームでは「TICKET」が完成しています。これで6字ですね。
こちらでは「HOPEFUL」を作りました。7字です。
このチームは、「POWER」を作りましたが、それ以上の字数のアイディアが出てきません。「POWER」不足です。私も、このチームとともに考えましたが、配布されたカードがなかなか酷で、繋がりが生まれません。不運でした。それでも、精一杯力を尽くします。
こちらのチームは、アイディアは次々と出てきますが、毎度毎度1字分のカードが足りません。「COMPLETE」を思いつきますが、「E」が1つ足らずに、「COMPLETE」ならず。あと少しなのに。
すると、ゴードン先生がジョーカーを発動。ジョーカーで「R」を補って「THRONE」だそうな。そんなのありかよ。これで6字です。
さらに、このあと「DOMESTIC」を作り、8字を完成させました。最終的に、全4チームのうち、3チームが8字で並びました。ここからゴードン先生が動きます。今再びのジョーカー召喚。語の最後に「S」をつけて、「DOMESTICS」が完成します。これにより、「DOMESITIC」で9字を達成したチームの優勝となりました。
ゴードンはゲームを動かす強大な力を持つゲームマスターであります。
そして、突発的にエイリアンが全員に配布されました。蓄光モデルで、暗闇で光るそうです。突然薄気味悪い4cmの緑色のやつが配られたので、一時的に教室の空気は凍りました。ゴードンからのプレゼントだったようです。
一時の衝撃が去ると、みんなかなり気に入っているようでした。遊び方は無限大です。ゲームの際に席を立った人の机にグリーンエイリアンが整列しました。こんないたずらができるくらい、元気になってきました。
さて、15分間の休憩を挟んで、後半は「Canadian Animals」について学びます。カナダに生息している動物の名称や特徴を、テキストの穴埋めをしながら確認していきます。おかしいな。我らが「chicken」が載っていませんね。
寝ボケと時差ボケの極限状態からは脱出しつつある生徒たちは、いい顔つきで学習し始めました。
1名だけ撮り損ねてしまいましたが、眠そうにしていたから撮れなかったわけではありません!しっかりと取り組んでいました。私のミスですので、ごめんなさい。
12時になる15分前に授業内容が終わりました。急遽、絵を見て何を描いたか当てるゲームが始まります。「Pictionary」というらしいです。
正解した人が次の絵を描きます。これを繰り返していくうちに、気づけば12時になっていました。本日の授業はこれまで。お疲れ様でした。
さてさて、今日のランチタイムは、いかがかな。とても楽しそうに食べていますね。こちらの女子2人は、ホストファミリーのお弁当が充実しすぎていて、困っているとのことです。つまり、量が多いということです。ホストファミリーも、お腹が空いたらかわいそうだからと心配して、しっかりと持たせてくれているのでしょう。量が多い分には、お腹が空いて悲しい思いをすることはありません。自分にとって適した量を、相手が知らないのは当然のことです。早く伝えないと、お互いにいい思いをしませんよ。伝える勉強をしに来ているのだから、頑張らないとね。
男子たちは問題なし。仲良く美味しそうに食べています。電子レンジを利用して、温かい食事を摂取しています。美味しさは妥協しない。先ほどの女子生徒2人が食べきれないパンを、頂戴している者もいました。「美味しいじゃん」と言って食べていましたが、彼女たちが直面している問題は、味の良し悪しではないのです。美味しくても、食べられない量というものはあります。
こちらは中3の女子生徒3人。ホストマザーが持たせてくれたペットボトルの水が巨大だと言って、ケラケラ笑っていました。
この時間に、本日から始まる生徒リポートに関する打ち合わせをしました。各ステイ先で毎日1つ記事を書いてもらいます。ペアの中で当番を決めて、その日の印象的だった出来事を記していきましょう。何を体験し、何を学び、何を思ったのかということを振り返り、記録しておくことはとても大切です。1日の学びを客観的に見つめて発信することが、研修の充実の一助となると確信しています。どうか、頑張ってください。
午後は、州議事堂とロイヤル・ブリティッシュコロンビア博物館を見学します。どちらも、今日の学びが存分に活かせる施設だと思います。楽しみですね。もちろん、バディも一緒に行動してくれます。