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2019年度カナダ語学研修10日目「ビーチ」
2019.7.16
18時半頃に帰宅したとき、ホストファミリーはまだ帰っていませんでした。持たせてもらっている鍵を使って、家に入ります。部屋に入ったが、そこから記憶がないのです。気絶するように眠ったのかもしれません。後述するビーチアクティビティにより、疲弊していたのです。チキンの夢を見ていたのを覚えています。眼前に元気いっぱいのチキンが現れると、ステラが私を呼ぶ声が遠くで聞こえます。途端に飛び上がって、時刻を確認すると20時を15分ほど過ぎていました。今日はバーベキューでした。階段を上がると、スパイスが焼けるいい香りが漂ってきます。私が帰宅したことを知らなかったようで、彼らは私を見るなり大変驚いた様子でした。どこかへ出かけているのかと思ったそうで、申し訳なさそうにしていました。詫びる必要などあるはずがありません。私が眠っているのが悪いのです。先ほどの私を呼んだ声はステラによるものではありませんでした。誰が私を起こしたのでしょう。彼らは2階のバルコニーにいました。ガスが繋いであり、火がついている上に鉄板シートを敷いて、煙が出ないように工夫してありました。味付けはいつも通り最高でした。美味しくいただきました。
食事が終わると、ステラとともにたくさん話し込みました。教育のこと、家族のこと、宗教のこと、そして帰国の日のこと。写真などを見せながら話しましたが、ステラは強い興味を抱いてくれました。これまで話す機会を作れなかったことを少し後悔しました。ただ、人間関係というものは焦ればよいというものでもありません。時間をかけなくてはなし得ないこともあります。腹を割って話すために必要な時間を過ごしたと考えれば、今日までのカナダでの生活がいかに充実していたかが分かります。どれも興味深い内容ばかりでした。プリセラは、フランスへ1ヶ月ほど留学するそうです。プリセラの第2言語はフランス語であるためだそうです。語学留学ですね。急激に上達するとは限らないけれど、精一杯やることが一番重要だよ。こんな偉そうなことを言っておきました。
チキンが飛んだ。私がステラと話している最中、チキンが地面から1.5mほどの高さの小屋の屋根まで羽ばたいて到達したのです。チキンが飛ぶのをはじめて見ました。隣の家の庭まで飛んでいくこともあると聞き、2人で大いに笑いました。
さて、本日の午後のアクティビティは、ビーチに向かいます。バディとともにビーチアクティビティです。いつもダウンタウンに行くときとは違うバスに乗ります。
ビーチに到着しました。今日はバディとたくさん時間を共有できます。というより、目的はそれだけです。運動したり話したり、できることはなんでもやっておきましょう。毎日午後はずっと一緒に行動していたバディと過ごせる時間も、残り少なくなってきました。バディが2人とも10代であると、私は本日はじめて知り、驚愕しました。生徒は知っていましたので、生徒の方がよくコミュニケーションを取れています。さあ、2時間30分くらい時間がありますよ。私も含めてカナダに来てからろくに運動もしていないだろうから、たっぷり遊んでおいで!
海の香りに気分が上がります。海風の影響もあり、厚手の服を着ていないと少し冷えます。体温は下がります。まずはどうするのかな。
みんなで砂浜に向かいます。
海に向かって石を投げます。水切りという遊びですね。海面を石が跳ねます。
いつになくリーダーが生き生きしています。数少ないビーチサンダルを持ってきた者のうちの1人ですので、さぞかし動きやすいのでしょう。
天気は曇りです。晴れれば少しは暖かいでしょうが、代わりに強烈な紫外線を浴びます。どちらがいいのか判断できません。ただ、なにかしら体を動かすのであれば、少し冷えるくらいがちょうどいいのかもしれません。
海水浴を楽しむ人々の姿があったのには、驚きを隠せませんでした。寒風吹きすさぶ中を水着のまま売店に向かう生き様が、最高に「cool」でした。「cold」の間違いか。
ソフトボールクラブでキャッチャーをやっているというミカが、本領を発揮します。石を思い切りぶん投げています。どうした、しんどいことでもあったか。
マーカスと仲良く流木に座る生徒がいます。最近は一緒にいるところをよく見ます。マーカスも彼を大変気に入ったようです。
今日は、VIECさんが所有している遊び道具を借していただきました。カナダ国旗を見つけました。映えるので撮りました。右の彼女はどうしたのかな。写真を撮るときに旗を振ると、写らないんだよ。
砂浜のすぐそばにある芝生に移動して、バレーボールを始めるようです。
ぐちゃぐちゃになった紐ほどきをマーカスにやらせます。随分時間がかかっていました。手伝えよ。
バレーボールの始まり始まり。
途中、強烈なミスサーブがネットに直撃し、振り出しに戻ることが2、3度ありました。総じて楽しそうでした。運動するには、心地いい気候です。
こちらではフリスビーですね。私も最初は一緒にやっていましたが、3人が片側にいて、私1人がもう片側にいるという構図でした。私ばかりがあまりに忙しいため、疲れてコーヒーブレイクに逃げました。
ベンチに座ってコーヒーで体を温めていると、海に人影を確認しました。おや、あれは我が校の生徒ではないか。浅瀬ですが、なかなかの位置まで海水に浸かっています。クラゲを見つけたそうです。刺されないでよ。
石を拾って。
投げます。
可愛い犬が、芝生へゆっくりと歩いてやってきました。
愛情をたっぷり受けて暮らしているのでしょう。とても優しいです。帰るよと言われると、寝転がって駄々をこね出しました。
それをただ見つめることしかできなくなったので、私はこの辺りで去りました。
こちらでは、一度回り始めるとずっと回り続ける椅子が流行中です。
ブンブン回します。私もこの後に回りましたが、今も少し頭の調子がおかしいです。自力で静止するのが困難であり、人の手を借りないと止まれません。周囲が面白がって見ていると、いつまでも回り続けます。危険な遊具でした。マーカスも最後にグルグルの餌食になっていました。
写真にはありませんが、バレーボールの後にサッカーをやりました。なぜ写真がないかというと、私も参戦したからです。マーカスやミカを含めた計6人で行いました。サッカーが始まりそうなので眺めていると、1人の生徒が私を手招きしてくれたのです。とても嬉しかったです。素敵な大切な生徒たちです。広い芝生の上を6人で駆け回るのは、かなり応えました。途中雨がぱらつき、濡れた芝生でツルツル滑る男が1名いました。私のチームメイトでしたので、彼がすっ転ぶ度に、2人で3人を相手にしました。。ティーンエイジャーとともに息を切らして運動しました。スポーツの力は素晴らしいもので、ストレスなく自然とコミュニケーションが生まれます。楽しい時間を過ごしました。
スクールバスが到着します。帰りはダウンタウンへ連れて行ってくれます。バディとはここでお別れです。また明日ね。
少し疲れているかな。最後のサッカーはひどく疲れましたが、心も体も健やかになった気がします。バスの車内で、カナさんから帰国の準備と注意点の案内がありました。各々抜かりなくお願いします。また、本日までで、お世話になったヨシコさんとはお別れになります。ヨシコさんからお別れの言葉をいただき、生徒たちは寂しそうでした。
ダウンタウンに到着します。みんなでヨシコさんにお礼の言葉を伝えます。しっかりと感謝の気持ちを伝えることを怠ってはいけません。自分のためにも、相手のためにも。
たくさんの時間を共有したヨシコさんとのお別れは寂しいです。しばらく、美しいお別れの時間が流れました。
寂しいですが、乗り越えなくては前進できません。寂しさから逃避するのではなく、しっかりと心に受け留めて、前に進みましょう。
ヨシコさん、お世話になりました。鋭いながらも優しさに満ちたツッコミは生徒を笑顔にし、的確な指示で私たちを導いてくださいました。ありがとうございました。
サッカーをしてお腹が空きましたので、私はヴィクトリアのラーメン屋さんに行ってみました。
箸、蓮華、スプーン、醤油、酢、ラー油、胡椒など、大抵のものは揃っています。醤油ラーメンを注文しました。
20分ほどで出来上がりました。少し時間がかかったかな。トッピングは多め。煮卵半分、ねぎ、メンマ、ほうれん草、ナルト、甘く煮たキノコ、海苔、チャーシュー2枚。ぬるい。スープがぬるいです。トッピングをさぞかし丁寧にゆっくり載せたのでしょう。スープは豚か鶏かで、鶏ガラを選びました。そんな気がする味でした。麺の量は普通です。味は薄味で、シンプルというのが最も上品な表現でしょうか。ただ、日本のラーメンを尊重して、近いものを目指す志だけは確実に感じられました。箸を使って食べるだけで、不思議と2割増しで美味しいです。箸の補正がかかり、美味しく食べられました。しかし、もうこれに$15は払えない。
さてさて、また1日が終わりました。始まりがあれば終わりがあるわけですが、振り返るとなんと早いものでしょうか。活動日は残すところあと1日。何ができるか、何をするべきか、よく自分に問うてみましょう。身支度はもちろんしておくべきでしょう。しかし、それは帰国するために誰もが当たり前にすることです。そんな中で、お世話になった人に感謝の気持ちを伝えたいところです。当たり前のことは淡々と当たり前にこなす。その上で、自分が人のためにできることを考える。自分のことを抜かりなく行ったその先に、お世話になった人の顔が浮かんでいるでしょうか。実りある研修を送った生徒の皆さんであれば、どういうお別れが望ましいかよく分かるはずです。それは、その人と過ごした日々が教えてくれます。今日もお別れがありました。明日からこの連続です。生きているうちに再度会えるかどうかは分かりません。後悔のないように、残りのカナダでの時間を過ごしましょう。