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2019年度カナダ語学研修11日目「フェアウェルパーティー」

2019.7.18

中・高共通関連

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午後はダウンタウンへショッピングに出かけます。その後、再度グレンライオン校に戻り、フェアウェルパーティーを開催します。

随分使い慣れたバス停を目指します。

こちらもお馴染みのベイセンター4階フードコート。ここでバディと合流し、ダウンタウンで最後の散策です。さあ、お世話になった街にお別れを告げてきなさい!バディとの時間を噛み締めてきなさい!

出発です。本日の班分けは自分たちで自由に決めました。

気をつけて行っておいで。戻りのバスの時間に間に合うように、15時40分に出発できるように、ここに再度集合しますよ。2時間ほど時間を取れるでしょうか。

さあ、両グループが時間より前に揃いました。素晴らしいです。記念撮影をしてきた人や、お土産を追加で買った人など、様々でした。バディとともに行動するだけでも、ただのショッピングが学習になります。今日まで行動をともにしてくれたバディにはとにかく感謝です。ミカ、マーカス、楽しい時間を共有できて嬉しかったよ。生徒たちを導き、彼らと積極的に交流してくれたおかげで、実りある研修になりました。バディのいない語学研修など想像もできません。2人の存在がなければ、達成し得ないことが多々ありました。ありがとう。

バディはこの後のフェアウェルパーティーにも出席してくれます。一緒にグレンライオン校へ戻ろう。

学校の最寄りのバス停で降り、学校まで歩きます。

フェアウェルパーティーに向けて、気合い十分です。

会場に到着しました。私たちが毎日ランチを食べていた場所です。フェアウェルパーティーとは、ホストファミリーをはじめとするお世話になった人たちに対して、感謝の気持ちを伝え、お別れを告げるパーティーです。生徒たちは、語学研修への参加が決まった頃から準備を開始し、ついにパーティー当日を迎えました。私は極力関与せず、リーダーを中心した分業制を敷き、ほとんど全てを生徒によって企画してもらいました。私はヒントこそ与えましたが、アイディアを出し合い、本日パーティーで披露できるところまで仕上げたのは、紛れもなく生徒たちの力です。彼らは本当に頑張って準備してきましたので、ここだけは誤解のないように伝えておきたいのです。本当に、私は何もしていないのです。強いて言えば、何もしないという選択をしたことが唯一の私の貢献でした。

パーティーには、私のステイ先を含めた4つのホストファミリーと、2人のバディ、ゴードン先生が来てくれます。自分たちが楽しむより、お世話になった人たちに楽しんでもらうため会であるということ、再度確認します。多くの参加者を呼び寄せたのも、研修中の生徒たちの一生懸命な姿勢が伝わったからに他なりません。

今日は、16時から18時までの開催です。研修の修了証書の授与、スカベンジャーハントの結果発表、日本の紹介をするスライドショー、ホームステイのグループごとに考えた日本文化の紹介と実践を予定しています。盛りだくさんですので、イメージの共有が非常に重要です。成功を祈る。

VIECのアヤコさんやゴードン先生も準備に加勢してくださいました。お菓子や飲み物に入れる氷を用意してくれていました。

リーダーを中心にイメージを共有し、会場を作り上げていきます。リーダーは本日のパーティーの司会も務めます。優れた結束力を見ました。しっかりと話を聞き、すぐに各々がやるべきことに取り掛かることができました。どうにかパーティーを成功させたいという、強い思いが伝わってきます。

スライドショーの観覧席が完成しました。雰囲気が出てきました。

この生徒は、当日、突如副司会に任命されました。真剣な眼差しで本番に向けて練習しておきます。開始まで残された時間は30分程度しかありません。

ジェリービーンズを購入したリーダーは、会場のお菓子の足しにしてくれます。気が利きます。

大方、会場はイメージ通り完成しました。奥にスライドショーの観覧席、中央のテーブルにお菓子と飲み物、手前のテーブルに日本文化の実践ブースを5つ設けました。

準備は整った。時間になりましたが、時間通りには集まりません。

こちらでは「縁日」の魅力を伝えます。輪投げ、射的が準備されていました。他のブースよりも少し規模が大きいですね。

こちらは「折り紙」です。入念に練習を重ねてきたようです。

こちらは、筆ペンを使った「書道」の実践です。半紙で作ったプレゼントも用意していました。喜んでもらおうと工夫しています。

この他に、「けん玉」と「あやとり」を紹介する班があります。時間は過ぎましたが、スタッフの方が言うには大抵こういう感じのようです。少しばかり不安がよぎります。いや、でもホストファミリーは来てくれると言ったはず。信じて待ちます。

素敵なケーキが用意されています。

お菓子です。

飲みものです。

16時15分頃だったでしょうか。1組のホストファミリーが到着したので、始めようと思います。他のファミリーもそのうちいらっしゃるでしょう。

まず、ゴードン先生から、生徒一人ひとりに対し、語学研修の修了証書が授与されます。みんな本当にお疲れ様。そして、おめでとう。

K.F.(高1男)苦手な英語に対するイメージを変えたいという強い意志を持って、語学研修に臨んでくれました。バディやゴードン先生との間に障壁を自ら設けることは絶対にせず、コミュニケーションを積極的に取っていました。マーカスと一緒にいる姿を一番よく見ました。おめでとう。

 

R.K.(高2男)リーダーという立場に苦悩する姿をしばしば目撃しました。それでも、決して挫けることはなく、苦悩した後はいつも一層たくましい姿を見せてくれました。周囲の信頼と理解を得て、上手に役割を全うしました。眠たそうにしている仲間に注意喚起する姿が印象的でした。おめでとう。

 

K.S.(中3男)優れたリサーチ力と充分な事前準備によって、研修団に貢献しました。特にフェアウェルパーティーの開催においては、リーダーと協議し、パーティー運営を支えました。一度決めたら徹底的にやり抜く信念を感じました。おめでとう。

 

I.T.(高1男)気になることを見つけると、よく質問してくることがありました。興味のあることに関しては、知ろうとする意識が非常に強く、異文化に学ぶ姿勢を確認できました。思っていることをはっきりと主張する点が、カナダで功を奏したと考えられる場面がありました。おめでとう。

 

Y.K.(高1男)とにかく友達に対して優しいのですが、しっかりと良くないことを良くないと伝えている姿が印象に残っています。状況を客観的に見て、何をするべきか判断し、行動に移してくれました。英語の授業では、人一倍辞書を活用して、熱心に学習していました。おめでとう。

 

K.W.(高1男)物事をしっかり伝えた後の動きは、それ以前の動きとは打って変わっていました。優れた適応力をと行動を改善する力を見せてくれました。前向きな考えを持ち、明るく周囲の不安を払拭してくれました。おめでとう。

 

K.I.(中3女)よく笑い、よく話していました。明るく積極的な雰囲気により、コミュニケーションを一段と有利に進めることができているように見えました。英語の授業で文章を書くときは、充実した量を短時間で書き上げていました。おめでとう。

 

H.A.(中3女)面白いことが大好きで、楽しく毎日を過ごしていました。英語の授業やフェアウェルパーティーでは、際立って英語を用いようという方針が伝わってきました。楽しみながらも、目標を見失わずに活動できたと思います。おめでとう。

 

N.Y.(中3女)元気いっぱいで、大きな声でしっかりと反応できるのが、大きな強みだと感じました。非常に考えが前向きで、自分自身で研修を充実したものにしようという意図がしばしば感じられました。おめでとう。

 

W.U.(高1女)ホストファザーにどんどん話しかけている姿が確認できて、頼もしく感じました。また、英語の授業では、実践を行っていく際に、最初の1人として名乗り出ることが頻繁にあり、学習に対して積極的な姿勢に大変共感しました。おめでとう。

 

M.H.(高1女)ホームページの投稿を毎度しっかりと書いてくれました。1日にあった出来事を一から十まで振り返っており、自分のできたこととできなかったことを把握できているのだなと感じました。反省をもとに、次の行動に生かすことができていました。

最後に、生徒から私へ、「一緒に来てくれてありがとう賞」が授与されました。サプライズでした。

生徒たちから、私にはもったいない言葉をいただきました。隠れて準備してくれていたことが、嬉しかったです。

お礼を言わなければいけないのは私の方です。今日まで皆さんの引率ができて幸せでした。日本にいるときは、この仲間たちと語学研修に行くことに大きな不安がありました。発言もなければ、反応もない。打ち合わせや説明会の出席率は悪い。このままカナダに行くのではと考えると、背筋が凍る思いでした。それでも、優れた研修プログラムと、ビクトリアの風土に触れて、生徒のみんなは目に見えて成長しました。日を重ねるごとに、私が抱いていた不安は消えていきました。今では全員が特別な仲間です。素晴らしい時間を共有できたことを光栄に思います。まだ帰国という大切なイベントが残っていますので、よろしくお願いします。

次に、スカベンジャーハントの優勝チームの発表です。マーカスチームとミカチーム、どちらが勝利したのでしょうか。カナさんから発表されます。

優勝は、ミカチームでした!どちらのチームも全問答えたということでしたので、僅差であったことは想像できます。ミカチーム、おめでとう。プレゼントが授与されました。

さて、この間に全てのホストファミリーが集合しました。続いて、スライドショーに移ります。日本の文化を紹介する画像を用意し、一人ひとりプレゼンテーションをします。

スカイツリーです。

神社。

厳島神社。

花祭り。

ひな祭り。

盆栽。

歌舞伎。

あっという間に、ホストファミリーも全員集合しました。とても真剣に聞いてくれています。発表する人が変わる度に、拍手をしてくれます。発表する人からすると、とても嬉しい配慮です。

祭り。

雷門。

最後に総括をして、スライドショーを終えました。ホストファミリーは興味を示してくれているようで、終始和やかな雰囲気でパーティーは進行しました。ホストファミリーも流暢に英語を話すことを期待しているのではありません。上手な英語ではなくても、精一杯伝えようとする姿勢を期待しています。ホストファミリーは理解しようと努めてくれました。ここまでは、胸を張ってよくできたと思います。

続いて、立候補した彼が、ケーキ入刀を担当します。カナさんとの共同作業となりました。しっとりずっしりしたケーキでしたが、上手に切れました。

食べ物や飲み物をホストファミリーに提供し、一緒に楽しい時間を過ごしましょう。

こちらの2人は何が飲みたいかをホストファザーに尋ね、ジンジャーエールを用意してあげていました。

しばらくの間、ホストファミリーやバディ、ゴードン先生との交流が続きます。楽しんでくれている姿を見ると、自然とこちらも楽しくなります。

賑やかな雰囲気で安心しました。万一冷え切ったパーティーになったらどうしようと、いらぬ心配をしていました。生徒たちは責任を持って、自分のホストファミリーをもてなし、自分たちも大いに楽しんでいる様子でした。気遣いを忘れず、自分も楽しいならば、これ以上のパーティー成功の条件はありません。生徒は、想像以上の能力を発揮してくれました。

生徒とホストファミリーとの間に厚い信頼を感じることができました。とても心が温かくなるとともに、彼らが過ごした時間の充実を思うと、お別れの切なさも込み上げてきました。

生徒たちも、食べ物や飲み物を摂取しながら、日本文化の体験ブースの準備を完了しました。ここまでで1時間が経過しました。残された時間は1時間です。45分間程度を体験に充て、あとの15分で片付けが現実的でしょう。進行は順調です。

さて、文化体験ブースをオープンしましょう。ゲストには自由に「けん玉」「あやとり」「書道」「折り紙」「縁日」の5つのテーブル回ってもらいます。けん玉に挑戦しています。実は、彼女たちは特別けん玉が上手なわけではありません。途中から、ゲストがメキメキ上達し、どちらが教えているのか分からなくなりました。技術の伝授は上手だったということにしておきましょう。

こちらではあやとりをやっていますね。バディのミカの姿があります。隣でお手本を見せて、順を追って説明をしていますね。彼はもう1人のホームステイのメンバーから猛特訓を受けたようです。

彼があやとりを得意としています。かなり早い段階で、フェアウェルパーティーの出し物をあやとりに定めていました。自信たっぷりで、教わる方も安心して体験に集中することができます。

こちらでは筆ペンを用いて、日本語を書いています。書く文字とその意味が書かれた一覧表を用意し、描きたい文字を選んでもらいます。ゲストは「カナダ」を選択しました。お手本を書いてあげてから、ゲストに筆ペンで書いてもらいます。ホストファザーはお手本と自分が書いた「カナダ」を興味深そうに眺めています。

大盛況で、生徒たちの積極性に火をつけます。こうなれば勝負あり。このままパーティーをどんどん盛り上げよう!

ゴードン先生が一度挑戦して諦めたあやとりに再度挑戦しました。私が教室にいて見ていた限りでは、彼は授業中、特別ゴードン先生にお世話になりました。しっかりと恩返しをしてください。

こちらでは、手裏剣を折ろうとしています。折り紙の説明にとどまらず、手裏剣とは何かという点にまで言及します。サービス精神が旺盛になってきましたよ。いいぞいいぞ。

けん玉です。前述の通り、彼女たちは上手ではありません。失敗する瞬間です。失敗の瞬間を選んで掲載しているわけではありません。たくさん写真を撮りましたが、失敗する写真しか撮れていないのです。

寿司。

縁日に来た記念に店主と撮影。店主は左。

ステラの当て字を書いてあげます。

お手本をよく見てゲストも書きます。書き順は難しいようですね。私たちは意識せずに正しい書き順で筆記していますね。

ゲストたちが一通り文化体験を終えたかなというタイミングで、声がかかりました。中3の女子生徒3人が外遊びをしようと企画していたのです。バディを含めた5人のカナディアンと一緒に「だるまさんがころんだ」で遊びます。

丁寧にルール説明をして、ゲームを始めます。

手本を見せてやろうと、生徒が奮闘します。

最初のゲームが終わりました。これでカナディアンもルールをしっかり把握できたでしょう。2回目に移ります。新たな鬼が決定しました。

「はじめのい〜っぽ」

カナディアンは奮闘しています。惜しいところまできましたが、明らかにぐらつきました。残念でした。

バディのミカが迫ってきています。

きたきたきたきたきた。

Touch!!ジャッジの厳しい鬼に勝利しました。

最後に全体で記念撮影をしました。

終わった後は片付けをして、フェアウェルパーティーは時間内に終了しました。

別れを惜しんで、撮影する生徒とゲストの姿が多く見られました。

ゴードン先生やバディとはこれでお別れです。名残惜しいですが、楽しい時間にも終わりはやってきます。フェアウェルパーティーは予想を超える盛況で、生徒たちは大変満足していました。私も嬉しそうにコミュニケーションをとる生徒の姿を見ることができて、ひたすら嬉しくて終始ニヤついていました。この生徒たちを引率できて、私は本当に幸せ者です。パーティーの運営は生徒が主導的に考え、私はほとんど手を出していません。全てを任せることに不安はありましたが、生徒の想像力は私のそれよりはるかに柔軟です。とにかく生徒の可能性を制限しないことだけに専念しました。彼らは方向性を示すだけで、自分たちのやるべきことをよく理解して行動してくれました。フェアウェルパーティーは大成功でした。

毎日行動を共にしてきたバディとはお別れです。お別れを惜しむ姿が見受けられました。マーカスやミカやゴードン先生に手紙やプレゼントを渡す生徒の姿もありました。お世話になった人に感謝を伝えてお別れする。前日に我々が掲げた目標は、本日のフェアウェルパーティーでは見事に達成されたと感じました。

ゴードン先生がキーホルダーをくれました。大切にします。ゴードン先生、ありがとうございました。

家に帰ると、昨日に引き続き今日もバーベキューでした。

ステラはもう1玉スイカを購入してくれていました。今日のスイカは前回のものよりも小ぶりで甘かった。スーパーでの私の心の声は通じてしまったのだろうか。熟れていてグアバのような食感と味わいになっていました。ここは南国ではない。

ホストファミリーと沢山話しをしました。あまり器用な方ではなく話しも長続きしないホストファザーが、今日ばかりはしきりに話しかけてきます。突然のスイッチオン。帰ってからの予定や、今の時期の日本の気候などに大変興味があるようでした。明日はバタバタして落ち着かないでしょう。そこで、ホストファザーの質問責めから一時退却し、サンキューカードを渡します。ステラとプリセラもじっくり読んでいました。手紙だと、言うのは難しいような高度な表現を用いて、明瞭に思いを伝えることができます。

サンキューカードを渡した後のホストファミリーとの時間は、それはそれは濃密でした。私の思いを理解してくれたホストファミリーとの時間は、とても大切な時間になりました。ステラはお返しにと言って、メープルシロップとスターバックスのクリスマス限定豆をくれました。ホストファザーが、メープルシロップはカナダを代表する食品だよと言います。ホストファザーよ、さすがに知っている。

私は3人と明日も会える気でいました。そうして、階段を降りて寝る準備を始めようとしたのです。すると、ステラがキッチンから顔を出して、私を止めます、ホストファザーとプリセラも集まってきました。私は階段の瀬戸際から振り返る形で静止しました。ここへきて、まさかの崖っぷちです。ホストファミリーに崖っぷちに追い詰められて、お別れをする日が来るとは。明日の出発は早いから、私とプリセラは会えないだろうと、ステラが言います。その通りkです。私が家を出るのは5時45分です。そこまで考えが至っていませんでした。今日のうちに、全員に別れの挨拶をすることができました。泣かないでおくれ、ステラ。私は今、崖っぷちにいて、1歩下がれば階段を転げ落ちるのだ。

部屋の戻ります。崖の緊張感が解けると、私は1人で泣いた。しかし、あることに気づいた。滞在中、1枚も3人揃った写真を撮っていない。これはよくない。でも、お別れは済んだ。このまま寝てしまおうかとも思う。どうするべきか思案したが、気づけば私は階段の1段目に足を踏み出していた。

ありがとう。撮っておいてよかった。以後、メールは送れても、身体は移動できないから。

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