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大学との共同研究(自然科学部)

2025.3.15

校友会

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自然科学部では、昨年11月に福岡で行われた日本分子生物学会年会・高校生発表に参加し、たくさんの先生方にアドバイスを頂きました。特に東京情報大学の田中啓介先生には熱心にお声かけ頂きました。後日、改めて先生の研究室にお邪魔したところ、共同研究として私たちの実験を後押しして下さることになりました。田中先生は昨年度まで東京農業大学・生物資源ゲノム解析センターで研究されており『次世代シーケンサーを用いたDNAプロファイリングの作成』に取り組んでおられます(東京情報大学は東京農業大学の兄弟校として1988年に千葉市に開学しました)。今回は、私たちが実験に用いているカラシナと大浦ごぼうのサンプルを次世代シーケンサーで分析し、結果を共有して頂けることになりました。

 

はじめに田中先生の研究や、生物資源ゲノム解析センターの取り組みについて、ポスターを使って詳しく説明して頂きました。

いよいよ実験です。

以前、12月に伺った際にカラシナと大浦ごぼうの仕込みを行いました。カラシナと大浦ごぼうを流水で丁寧に洗い、株ごと、部位ごとに細かく分けて、マイナス80℃で凍結保存しました。

カラシナのRNA抽出実験を行いました。細かな操作に加え、唾液の飛沫がコンタミの原因となるため、みんなでマスクをして臨みます。

田中先生の手際良い実験操作にみな感動しました。「研究者は必ずしも華やかな仕事ではない。」「毎日の実験の繰り返し、ルーティーンの中にこそ価値がある。」先生の研究者としての生き様を感じました。

実験の後は田中先生によるラボツアーです。イルミナ社の次世代シーケンサーやPCR、MSやHPLCなど、研究室内の分析機器について詳しく説明して頂きました。

また、同研究室の田所先生からは、スライドを使って『宇宙空間での臓器再生の研究』について説明していただきました。「微小重力環境が初期の組織形成に有利に働く」という壮大なストーリーに、驚きを隠せません。

次回は3月末、いよいよ次世代シーケンサーを用いたプロファイリング作成に取り組みます。次回の実験が楽しみでなりません。

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